DVD『映画のイコノロジー』

宮崎駿と「空想科学」の世界 シリーズ 第1回『「風立ちぬ」「風の谷のナウシカ」とカレル・ゼマン「悪魔の発明」』2019年3月15日・16日※未発売 第2回『「もののけ姫」の師匠連と火薬術』2019年4月19日・20日※未発売 第3回『ジョルジュ・メリエス映画と「天空の城ラピュタ」』2019年5月17日・18日※未発売 人造人間時代 シリーズ 第4回『フリッツ・ラングの「メトロポリス」とルドルフ２世の自動機械』2019年6月14日・15日※未発売 第5回『「フランケンシュタイン」をめぐる物語』2019年7月19日・20日※未発売 第6回『マルセル・レルビエの「人でなしの女」とカレル・ゼマンの「悪魔の発明」』2019年8月2日・3日※未発売 ヒッチコックの仕掛け術 シリーズ 第7回『「鳥」と「断崖」ー不穏な女の肖像ー』2019年9月20日・21日 第8回『「サイコ」と「バルカン超特急」ー見えない女ー』10月18日・19日 第9回『「見知らぬ乗客」と「裏窓」ー鏡、窓、レンズー』2019年11月1日・2日 映画のアルケオロジー2 シリーズ 第10回『ヴェルナー・ネケス「フィルム・ビフォー・フィルム」と初期映画』2019年12月13日・14日 第11回『映画の考古学、ジョルジュ・メリエス「月世界旅行」フィルムの発見』2020年1月17日・18日 第12回『幻燈と映画、動く映像の探求』2020年2月14日・15日 映画のアルケオロジー2 シリーズ 第13回『メディア・マギカ 無数の眺め』2020年3月20日・21日 第14回『メディア・マギカ 映像の空間』2020年6月19日 第15回『メディア・マギカ 不思議の太鼓（驚き盤）』2020年6月20日 ドイツ・ダンス・ナチズム シリーズ 第16回『美と力への道』2020年7月17日・18日 第17回『Hitlers Hollywood』2020年9月18日 第18回『Leni』2020年9月19日 迷宮の映画と物語 シリーズ 第19回『死とコンパス』2020/10/16 第20回『薔薇の名前』2020/11/20 第21回『去年マリエンバードで』2020/12/18 映像のパスティーシュ シリーズ 第22回『素晴らしき戦争』2021年4月16日 第23回『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』2021年5月8日 第24回『ヤン・シュヴァンクマイエル短編集』2021年6月18日 「映画のイコノロジー」とは、映画の解説や作品分析ではなく、映画の細部に着目して、その作品全体との連関や映画の成立に至った時代背景を探ろうとする試みである。例えば宮崎駿の『風立ちぬ』で、主人公の堀越二郎がドイツで泊まるホテルの部屋に掛けてある絵が一瞬見える。それはベックリンの作品『死の島』であり、戦間期ドイツで複製画が流行したが、その意味するものと『風立ちぬ』のテーマの関係を探求するといった手法である。「神は細部に宿る」と云われるが、一瞬の画面の片隅にも作品全体を読み解く鍵が隠されているとすれば、これ程面白い探偵術もないだろう。 講師 : 松本夏樹 ドイツ、シュトゥットガルト市のクリステンゲマインシャフト神学単科大学に学ぶ。帰国後は翻訳、著述、講演等に従事する。現在、武蔵野美術大学・立命館大学非常勤講師として美術及び映像文化史を講じると共に、収集した内外の幻燈とそのスライド、手回し映写機とその映画フィルムの上映、講演活動を行っている。